「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)の幼児を持つ母です。
息子は「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」で感覚も過敏
新しい体験もハードルが高い。。。
ですが他の子供たち(兄弟)の事を思えば
家族そろって飛行機の旅をしたいなと思っています。
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」の幼児と飛行機の旅
アドバイスをお願いします。」
こんにちは。
型破りママ☆レイコです。
シングルマザーでも
・海外に住みながら
・自閉症の息子ミスタームーン
・ADHDの娘ミスサンシャイン
子ども達とタッグを組んで
人生を冒険中!
今回のそのお悩み、「レイコ白書」にまとめました。
レイコと子ども達の海外生活より
・「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」と飛行機の旅【息子と家族の飛行機エピソード】
についてお届けします。
【この記事で学べること】
・「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」と飛行機の旅 事前に準備できることがある
・「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」と飛行機の旅にも「成長」があること
・「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」の幼児と飛行機の旅 “レイコおススメ”の航空会社
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」の息子と
ADHDの娘。
親子3人で海外生活をしています。
子ども達と一緒に
飛行機を利用した旅。
何回もあります。
まだ
息子が
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」だと
わかる前から飛行機にのり
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」だと
診断を受けてからも
飛行機を利用しました。
息子が1つ1つ年を重ねた分だけ
1つ1つの飛行機体験記があります。
大変な経験をしたことのほうが
多いけれど
直近の飛行機の旅では
初めて
「他の乗客の皆さんと同じ」に近い
飛行機の旅「体験」もできました。
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」
という特性があるだけで
特に幼少期
飛行機の旅が
「逃げ場のない戦いの場」になる。
こういう現実があります。
この背景から記事を書きます。
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」飛行機を利用する旅 丁寧な「準備」をしよう
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」のお子さんと
飛行機を利用する旅を計画する場合
丁寧に「準備」をすることを
おススメします。
乗り物に乗る体験は
日常いろいろあるものですが
「飛行機に乗る」
という機会は
そう頻繁にありません。
新しい経験が得意でない
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」
だからこそ
レイコと息子の場合
できる限りの
「準備」に努めました。
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」飛行機の旅 航空会社に協力を依頼しよう
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」
飛行機の旅。
シンプルに大切なことは
利用する航空会社に
「協力」を依頼すること
です。
【飛行機のチケットを予約する】
飛行機のチケットの予約に関しては、一般的な予約ステップを進みません。
「お手伝いが必要なお客様」という窓口が各航空会社に設けられているので、その専門窓口を通して「予約」と「搭乗に関する相談」をします。どのような手伝いを自分たちが必要としているのかをヒヤリングしていただき、希望を伝えることができます。
【飛行機の座席を指定する】
飛行機のチケット予約と同時に、「座席の指定」も相談・依頼ができます。
息子の場合、「特性上、騒いでしまった時のこと」や「たくさんの人に囲まれてしまう圧迫感」が比較的さけられる場所を選びました。
【航空会社に丁寧に情報を共有する】
丁寧に準備をする。つまり、丁寧に「起こりうる状況」を考えて、事前に説明をしておく。航空会社の方々に、情報を提供することが大切です。
電話での担当窓口でも、当日チェックインをする際のクルーにも、そして実際に搭乗する飛行機を担当するキャビンクルーにも、「同じことを繰り返し伝える」ことになります。丁寧に情報を提供しましょう。すると、助けていただけます。
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」飛行機の旅「準備」をすること【息子編】
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」の息子との
飛行機の旅。
経験に経験を重ね
「息子用 準備のしかた」が
自然とできあがりました。
先述の
「航空会社に「協力」を依頼する」
は実行したうえで
次のことを「準備」しました。
準備①:深夜便を選ぶ
可能な限り、飛行機の旅が「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」の息子の負担にならいよう「深夜便」を選びました。23時~翌朝01時の間に離陸する便。待っている間に寝てしまって、荷物共々レイコが頑張って運ぶことになったりもします。が、それでも「深夜便」が息子にとって負担が少なかったと思うから。眠さが「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」の特性、その緊張感から息子を解放してくれる副作用。旅全体をみれば、「深夜便」がありがたい移動手段です。
準備②:めいっぱい活動的に過ごしておく
飛行機の「深夜便」で寝れるように。飛行機に乗る当日も、朝からフル活動。「自閉症療育センター」でめいっぱい体と脳を使ってきます。朝から深夜飛行機に乗るまでの長い1日を耐えた先には、「息子しっかりと寝れる」のご褒美がまっている。
準備③:落ち着けるアイテムを機内に持ち込む
息子の幼少期、そのアイテムは「ABCアルファベットの本」。これを持たせてアルファベット順に黙読している最中に「飛行機離陸」。このパターンで数回乗り切りました。
【準備失敗エピソード】
季節が異なる海をまたいだ移動。出発する海外の地は「半袖・半ズボン」の服装でも、日本で待つ季節は「真冬」というパターンがありました。アイデアを固定する「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」は、もちろん服装だって「いつもと同じ」に固執。飛行機を降りる所が冬でも、長袖は着用不可。頑固に「いつも通り」を貫く息子。ダウンジャケットを皆が羽織っている空港で、息子は半袖・半ズボンで降り立ちました。。。おまけに、数日後インフルエンザにかかりました(泣)
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」を伴う飛行機の旅 医師の診断書がお守りになる【お友達エピソード】
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」の息子と同じ
自閉症療育センターに通う
自閉症児の飛行機エピソード。
1人っ子のジェームスは
両親そろって
イギリスへ帰国する機会があります。
ジェームスの家族
飛行機に乗る際には
必ず
「医師の診断書」
(自閉症である旨が記載された
医師による正式な書類)
これを
発達小児外来の医師に書いてもらう。
というのです。
理由をきくと
航空会社に
提出しなければならないから
というわけでなくて
こういう「正式な書類」
を持っていないと
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」である
ということを
他の乗客に証明できない。
ひと悶着あった。
だから
こうせざるを得ない。
そんな経験が
過去にあったといいます。
「何を言っても
わかってくれない人っているから。」
ジェームスのお母さんも
大変で辛い経験をしてきました。
飛行機を利用する前には
必ず息子ジェームスと共に
発達小児外来に出向き
最新の「医師の診断書」を手にして
飛行機に搭乗しているのです。
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」の飛行機の旅 一緒に旅をする保護者がエナジーチャージをしておくが重要
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」の
飛行機の旅。
見過ごしてはいけない「準備」。
それは
一緒に旅をする
保護者(介護者)の
心と体の「準備」です。
息子ミスタームーンとの
飛行機の旅。
一度として
・ゆったりと座れたことも
・くつろげたことも
・本を読んだり
・気軽にトイレにいけたことも
ありません。
「予期しないことが
十分に起こる」
を前提に挑む飛行機の旅
だからこそ
お世話をするあなた
保護者(介護者)の調子を
心身ともに整える。
ここが
とても大切なのです。
旅っていくらでも荷物を大きくできます。けれど、極力、身軽な旅をおススメします。荷造りを大きくしない工夫をすると、自分への負担を減らせます。「とりあえず、無事に飛行機の旅が終えられるように」。ここに意識を集中させることができます。
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」と飛行機の旅 成長と共に旅の負担は軽くなる【息子と飛行機の旅の歴史】
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」の
飛行機の旅。
息子との経験から
子どもの成長と共に
場数を踏めば踏んだだけの
「旅の成長」があるものです。
「あなたの息子さんが原因で
飛行機の離陸が遅れるかもしれないんですよ」
と言われたあの時から
「自分で機内の座席まで歩いていけるようになった」
ここ最近の旅まで。
息子と飛行機の旅。
「成長」が刻まれます。
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」と飛行機の旅 息子幼児期編 苦手だったことあれこれ
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」の息子
その特性が原因で
幼児期の生活がとても大変だった。
もちろん
幼児期に飛行機で移動することは
とてもとても大きな壁。
・苦手だったこと
・できなかったこと
たくさんありました。
いくつもハードルを越えて
搭乗口まで。
またハードルを越えて
座席まで。
またまたハードルを越えて
入国ゲートまで。
空港にはたくさんの人。
見慣れない景色。
いつもと違うの集合体。
全てが息子にとって
「怖く」て「不安」
「ストレス以外の何物でもない」
のですから。
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」と飛行機の旅 息子幼児期編 足がすくんで歩けない
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」と
飛行機の旅。
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」の息子と
あれやこれや
格闘しながら搭乗口までたどり着いた先に
一番の山場がまっています。
それは
「ボーディング・ブリッジ(搭乗橋)」
歩数を進めるほど
せまく囲まれた空間が
果てしなく続く感覚。
きっと
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」の
息子にとって
とてつもなく大きな負担で
耐えがたい一場面だったのでしょう。
息子はいつも足がすくんで
歩けなくなってしまう。
表情だって
子どもなのに
「悲壮感」一色。
もちろん
息子
「逆走しよう」
になるから
かかえる荷物と
もう1人の娘と
そして真逆方向に戻ろうの息子とで
まさに
私たち家族の
最大のウィークポイント
「鬼門」。
もちろん先述した
【航空会社に丁寧に情報を共有する】
というところで
事情を理解していただき
「優先搭乗」をお願いしています。
それでも
「鬼門」は
あくまで「鬼門」
背後に迫る
ファーストクラス
ビジネスクラスの方々の
足早な搭乗の
障害物にも
何度となくなりました。
(「すみません!」の連呼です)
でも
息子も怪我をしないように
機内まで誘導しなければ
ならない。
飛行機搭乗の
1番緊迫感にさいなまれた
息子とのエピソードです。
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」と飛行機の旅 息子小学3年生 初めて「お手伝いのお願い」なしで飛行機の旅ができたこと
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」の息子
小学3年生での飛行機の旅。
飛行機に乗るという体験数を
積み上げた後の
ここ最近の旅。
初めて
実質的な「お手伝い」を
お願いしなくても
飛行機の旅が実現しました。
「ボーディング・ブリッジ(搭乗橋)」一瞬立ち止まったけれど、次の一歩を飛行機の方向へ自分で歩んだ息子に、母「感慨無量」。。。
積み重ねた経験
子どもの成長
皆さんと同じような飛行機の旅
やっとできるように
なりました。
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」と飛行機の旅「ANA」をおススメします【レイコと息子の体験談】
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」と
飛行機の旅。
息子とレイコが
感謝の気持ちでおススメする
航空会社は
「ANA」国際線です。
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」と飛行機の旅 悲しかった2回目のフライト
息子は「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」。
飛行機の旅には
毎度のように
大変だったエピソードがつきもの。
その中でも
一番悲しい気持ちになった
息子にとって
人生2回目のフライト。
息子が「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」
なのだと説明しても
「(そこまで言われるのでしたら)
指示にしたがうので手伝ってください」
と依頼しても
寄り添って
話を聞いていただけなかったことが
辛く重い経験になった。
「あなたの息子さんが原因で
飛行機の離陸が遅れるかもしれないんですよ」
(実際、そんなことは起こっていません)
と
唇を震わせながら
そう私に告げた
キャビンクルーのチーフ。
まだ5歳の娘は
家族から離され
自分の座席から
キャビンクルーの席に座るよう
機内背後に連れていかれる。
娘の座席には
非番のキャビンクルーが座り
真横で息子の態度を矯正する。
(もちろん、矯正などできないのです。)
これが
航空会社のクルーの指示にしたがった時
私たちに提供された
「お手伝い」の内容だったのです。
そんな状況で
息子は
慣れない環境。
異様な雰囲気。
パニックとなり
座席から転落して
飛行機は離陸しました。
こういう
信じがたいことが
実際に起こりました。
「あなたたちが原因で皆に迷惑がかかる」
利用する飛行機のクルーに指摘されたこの言葉は、突然鉄の塊をぶつけられたような衝撃で、言語が全て自分の頭から消えてしまったのです。当時のレイコは「ショック」だった。当時もっと強い自分がいたら、ショックなんて吹き飛ばして戦いたかった。時を戻せるのなら、その場で3人そろって飛行機を降りたらよかったと思う。娘にも息子にも、当時の私にも本当に辛い想いをさせて、ごめんね。といいたいです。
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」と飛行機の旅「理解してもらえる」が本当にありがたい【ANAさんへの感謝】
先述の悲しいフライト以降
利用している飛行機は
「ANA」の国際線。
飛行機のチケット予約に始まり
当日の飛行機の旅に至るまで
私たちの家族の事情を
「理解してくださる」
航空会社です。
事情があって、皆さんがスムーズにできることが、なかなかスムーズにできずにいる私たちのような家族。そんな我々にも、「ANA」国際線での経験は「寄り添って」、そして必要に応じて、手を差し伸べてくださるものでした。感謝の気持ちでいっぱいです。お陰様で、息子も自分の力で飛行機にのれるよう成長しました。ありがとうございました。
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」と飛行機の旅「一般の乗客」の仲間入りをさせてもらえたような「喜び」【ANAキャビンクルーのおもてなし】
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」と
飛行機の旅。
「ANA」国際線で
「うれしいなぁ」と
心の奥深いところで感じる
「おもてなしのポイント」があります。
それは
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」を伴う
私たち家族の旅行でも
ほかの乗客の皆さまと
同じように扱っていただけるような
「普通に接していただける
おもてなし精神」。
もちろん
事前にこちらの事情を
伝えていますので
特別に配慮していただいて
お手伝いしていただいている事実
かわりません。
でも
「ANA」国際線のサポートには
私たち(レイコと子ども達)を
まず「信頼していただいている」。
そう感じられるものがベースにあって
「一歩さがって
でも
しっかりと・あたたかく。」
「状況に応じて
手伝ってくださいと依頼した時には
迅速に手を差し伸べてくださる」
こういうサービス精神のもと
サポートを
「いつも」
提供していただきました。
レイコにとっては、「さりげなく」でも「心強く」バックアップしていただける。とても嬉しかったのです。ありがとうございました。
まとめ
今回のレイコ白書は
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」と飛行機の旅【息子と家族の飛行機エピソード】
・「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」飛行機を利用する旅 丁寧な「準備」をしよう
・「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」と飛行機の旅 成長と共に旅の負担は軽くなる【息子と飛行機の旅の歴史】
・「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」と飛行機の旅「ANA」をおススメします【レイコと息子の体験談】
について
お届けしました。
少しでも
私たちの経験が
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」のお子さんと
飛行機の旅をしたいご家族の
参考になりますように。
そして
願わくば
「自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)」が
身近な話題でない方々にとっても
いろいろな不安や緊張を胸に抱えながら
飛行機の旅に挑む私たちのことを
寛容な気持ちでみていただけますように。
どうぞ
よろしくお願いします。